あてなるもの

大人京都人視点日々色々

一万円選書

桜満開、春爛漫。

今年も京都駅の混雑がすさまじい。

ラガーマンの如く人波を交わしながら、

右へ左へ乗り換えのホームに急ぐ日々。

我ながら、なかなかの反射神経だと思う。

 

最近あった『嬉しかったこと』

50歳の誕生日の翌日、最高のプレゼントが届いた!

それは【一万円選書】の当選メール!!

北海道砂川市の『いわた書店』さんが考案された、  

とても素敵な本の通販方法。

まずは選書カルテという問診票的なものを記入し、

いわた書店さんに送る。

それをもとに店主の岩田徹さんが、その人の事をおもんぱかった本を一万分選んで送って下さるというものだ。

年に二回募集されるが、毎回すごい人気だそう。

去年の10月に初めて応募したが、誕生日の翌日に当選の連絡という幸運に恵まれた。

なんだかとても不思議な縁を感じた!

先週に選書カルテを記入して、メールで送信。

カルテの記入は、これまでの自分の人生を振り返るような気がして、ぐったりするくらい疲れた。

そして昨日、11冊の本のラインナップが送られて来た。1冊だけ読んだ本があったので、その旨を連絡。

差し替えの本のタイトルが送られてきたが…

直近に起こった私の心の事件に合わせたものにして欲しいと、今朝わがままなお願いをして、最後の1冊を選んで頂いた。

来週には11冊の本が私を助けに、やってくる!

岩田さん曰く、この11冊を"チーム "と表現されていた。

7700通の応募の中から当選し、岩田さんが私のために送り出してくれた『精鋭部隊』を神聖な気持ちで待つことにしよう。

 

 

 

 

 

 

目指すは、景色のいい女

昨日、私は50歳の誕生日を迎えた!

口では何かと50代を見越した発言や

アラ50などと言い放っていたものの、

実は、あまり実感は持てていない。

母でもなく・妻でもなく・社会的地位も無い。

築けていない物を挙げれば、怖くて気絶しそうになる (笑)

けれど幸い、毎日機嫌良く過ごせている。

知らない人からもよく声を掛けて貰えるのは、

『絶対に不幸そうに見えない』というバロメーターだ。

50年間の自分の人生を振り返ると…

キンツギ (金継ぎ) の器のように思えた。

金継ぎとは、ひびや欠けが生じた場所に漆を塗って

接着補修・その上に金彩をほどこす技法。

補修した後の継ぎ目が加わった様を、

"景色 "と呼んだりする。

失敗や苦い思いをした数だけは、自信がある!

あっちにぶっつけ、こっちで転び、無数の傷跡だらけ。反省や後悔もあるものの、全部ひっくるめて私の人生。

ピカピカに産んで育ててくれた親には申し訳ないが…

金継ぎだらけの50の私も、それなりのアジがある。

50から先、傷が増え続け、もはや継ぎ目一体化するかもしれない。

どんな自分になるかは想像つかないが…

これからは【景色のいい女】を目指してみよう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雛祭り

昨日は雛祭り。

髪を切りに行った帰りに、買物をした。

【デニム地の白いスカート】

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膝丈で、たっぷりと生地を折込んだ

ボックスプリーツ。

白は素材感で色や雰囲気が全く違うため、

購入にはいつも慎重になる。

その点、このスカートはパーフェクトだ!

張りのある質感は、白の存在感を押し上げる。

エレガントにもモードにも変幻自在。

この日は黒タイツで試着、冬でも使えるアイテムというのも確認済み。

クラシックからカジュアルまで、様々なイメージに着回せる『可能性』を買った!!

今月末に50歳の誕生日を迎える私。

自分への誕生日プレゼントにした。

雛祭りの夕食には、鯛。

なんと、またしても鯛の鯛を発見!

今回は前のに比べると、かなり小さい

鯛の鯛

"こいつぁ〜春から縁起が良いわいっ"

と、心の中で歌舞いてみた。

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食後には、紅八朔。

柑橘の鮮やかな黄色・酸っぱさの中のほのかな苦味に、春を感じた。

 

 

 

 

 

 

ゴディバの恩恵

先日の新聞に【ゴディバの買収】記事を見つけた。買収に至った経緯や今後のビジョンがインタビュー形式で掲載されていた。

そこには、とても素敵な言葉が。

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私のゴディバ・デビューは、平成2年。

京都北山の下鴨本通辺り。

まだ小さな洋館のような店舗だった頃、社会人一年目の義理チョコにゴディバを選んだ。

予算500円で20個を用意するべく、小さくてもみんなに喜んで欲しいと考え"二粒 "にした。

一粒は、トリュフ。もう一粒はお渡しする人の顔を思い出してチョイス。結果、500円越え連発の予算オーバー。それでも、とても晴れやかな気持ちの良い買物だったと覚えている。

二粒作戦は大成功!当時私は百貨店の社員だったが、百貨店にはまだ入っていないブランドを選んで来たことで目利きと言われた。

どの年代の方からも、そのご家族の方からも『本当に美味しかった!』と、義理チョコNo.1の称号をもらった。自分の好きな物がよその人の定番になる嬉しさも、この時知った。

そこから8年後。店長として多忙な日々を送っていた時はゴディバの『オランジェ』に癒された。

晦日…デパ地下にオランジェを買いに走り、自宅で仕事をするために電話帳程の厚さの資料と一緒にタクシーへ放り込んで帰った。

さらに8年後。なんとゴディバで働いてしまった!!

1ヶ月半ほどのバレンタインのアルバイト…パリ買付け旅行から帰り、転職の合間の短期バイト。味わい方や風味の違い・品質管理など沢山の事を教わった。他のバイトちゃん達に比べると、ベテラン感満載だったからか?!近辺のお店の人からは『本社からの応援の人』と呼ばれていたらしい。

お気に入りのイタリア製の白シャツに細身の黒のパンツ、ギャルソンエプロンを腰に巻いた。

得意のよく通る『声出し』と、白シャツの衿は高く・喉が切れそうなくらいに糊付けした様子から、気合いが伝わったらしい。

アルバイト期間中にゴディバの素晴らしさを吸収し切った私は、プライベートで、ありとあらゆる機会にゴディバを推した。そこから数年後、イベントで、ジャンポールエヴァン氏やアオキサダハル氏にも対面。

チョコレートで人生が楽しくなった。

 

平成に受けたゴディバの恩恵。

新しい時代も、私を絶対に幸せにして欲しい!

 

 

 

 

『その気』にさせる場所

立春が過ぎたある日。

近況報告と春から始動する私のコンサル活動の

アドバイスを貰うため、大阪の友人に会いに出掛けた。

今回の場所は、肥後橋:江戸堀。

【 TAKAMURA 】

WINE AND COFFEE ROASTERS  

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ワインのラベルを沢山見る必要があり選んだお店だったが、大当たり!

一階で販売している美味しいカフェラテ( 200円 )を手に、吹き抜けの二階へ。

ロフトのような解放感溢れるフロアには、カウンターやソファ席が程良く配置されている。

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椅子やテーブルは、【スカンジナビア】のよう

…どうりで寛げるはず!カタログが置いてあった。

思い思いの時間の過ごし方が出来る居心地の良い空間。

ドリンクをお代わりしつつ、気付けば5時間も長居してしまった!

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買物・販売に関する『いいこと探し』が主旨の活動なのだからと、私の買物の写真をインスタで上げてみては?!と、友人の提案。

この日着用のピアス・リングの写真を早速この場で撮ってみた。ピアスとリングは、春夏に向けて大振り、それぞれ2500円という嬉しい価格。時計は25年連れ添った年季物…フランスの工房のもので、毎年ベルトの色を変えて楽しんでいる。ハイ&ローの組み合わせも悪くない。

一階に戻り、本題のワインチェック。

お馴染みのブランドから新進気鋭のワイナリーの物まで、圧巻の品揃え。680円〜数百万円のワインまで等しく手を掛けて陳列されている。

それぞれのおすすめコメントも面白い!f:id:suwaporin2:20190212132536j:image

ワイナリーの歴史や師弟関係など、小さな物語がちりばめられている。

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ワインの試飲が出来る自販機やナッツとオリーブのガチャガチャもあり、あちこちに楽しい仕掛けが満載!f:id:suwaporin2:20190212205439j:imagef:id:suwaporin2:20190212205456j:image

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入口近くには、有機野菜とチーズの直売所が設けてあり、ラクレットも頂ける。

二階の休憩スペースも一階の物販も、こちらから声を掛けない限り、接客される事は無かった。

商売っ気がないように思うが…

なんとも『その気』にさせられる。

飲める・飲めない関係なく、

ワインを買う事に終わらず、ワインのある暮らしをしてみたくなるお店。

無言で、気のない人をその気にさせる

究極の接客術。

…私もそんな魅力のあるコンサルを目指そう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

吉田神社のお楽しみ

はてなブログ今週のお題「わたしの節分」

私の節分…今年もまた、いつもの吉田神社へ。

本日の京都の天気予報は、晴れのち雨。

午後から崩れる事を見越し、朝9時には神社に着いた。参道は空いていて、すぐに境内に到着!澄んだ吉田山の空気は、清らかでとても気持ちが良かった。

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今回は、去年のブログで省略した部分の写真をいくつかご紹介。

まずは、境内へ向かう坂道。

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境内に着くと【厄除け福当たり】の景品展示や福豆の販売所が。200円でお豆と豪華景品が当たる抽選券を頂けます。(抽選結果は2/8〜京都新聞とweb発表)

毎年行列が出来る、大人気イベント。

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私のルート…古札納所で去年授かったものをお返し。

抽選券を頂いてから本宮で参拝。

その後は今年のお札とお守りを授かり、梔色の人形のご祈祷を。家族や大切な人の名前・性別・数え歳を書いてご祈祷をお願いする。

少し進んで【四つ目のだるまさん】のおみくじを選ぶ。f:id:suwaporin2:20190203232242j:image

(大きな樽の中にだるまさんが沢山いらっしゃり、そこに手を入れて選びとります。)

起き上がりこぼしのように絶対に倒れない、だるまさん。底面のシールを剥がすと、筒状に丸められたおみくじが…大吉〜!!

テンションが上がったところで、他のお社へご挨拶。f:id:suwaporin2:20190203233631j:image

お菓子の神様、お料理の神様も。

帰りに、大安さん・豆政さんの出店を覗いて裏道に。f:id:suwaporin2:20190203234334j:imagef:id:suwaporin2:20190203234414j:image

made in京都ブランドも福々しい店構え。

今年も変わらず参拝出来た事に感謝!!

そして裏道を歩き、またいつもの聖護院門跡〜八ッ橋西尾さんのお接待に寄り道。

今年は梅が咲いていました。

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『よう、お参りやした』

『おこしやす』『おおきに』

何十年・何百年…変わらず優しい温かい声が

京都の節分には、よく似合う!

 

 

 

 

 

 

 

骨まで愛して!

大寒も過ぎ雪降る頃かと思ったが、

京都の街にまだ雪は積もっていない。

もうすぐ節分だと今年の段取りを考えていた時、

"縁起物"の話題になった。

私がふと口にした縁起物について

あまり知られていない事に盛り上がった。

その縁起物とは【鯛の鯛

文字通り、『たいのたい』と読む。

京都では当たり前、ほぼ全国区だと思っていたのに…

関西の人にも、鯛の鯛が通じなかった事に驚いた。

どんな物かと言うと、鯛の肩骨〜エラ?の辺りにある骨で、小さな魚の形をしているものだ。

おめでたい鯛の中から更に鯛が現れる事で、

縁起が良いとされている。お財布に入れたり

ラッキーチャーム的な扱い方をする人もいる。

幼少期から鯛が食卓に上がる時、

『さぁ!鯛の鯛はあるやろか〜?』と

ちょっとした運試し的な口調で、母が探してくれた。

鯛のアラを炊いた時は必ず集中して、食べながら真剣に探したものだった。

物心ついてからずっと…

結局、私が自分のお皿から完璧な鯛の鯛を手に入れたのは、2017年だった。

それが、こちら!

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この時は、ごぼうと焼豆腐と一緒に煮付けて、とても美味しかった覚えがある。

鯛の鯛がもたらす幸運が何かと考えた時…一番は、そんな小さな暮らしの思い出のような気がした。

歳時記にある行事も、家族だけのゲン担ぎも、京都人はひとかけらの疑問も無く脈々と続ける珍しい人種なのかもしれない。

鯛の鯛をお守りにしてから1年後、意外な事がわかった。

骨粗鬆症の予防として骨密度を測った時、

私の結果はなんと同世代比:112%、若年成人比では106%だった。

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これこそ、鯛の鯛のご利益!骨様様!!