あてなるもの

大人京都人視点日々色々

我は、バブルの子

2017年もあと少し。紅葉を堪能したら、冬の到来です。

クリスマス〜お正月・バレンタインまでの間は、心がザワザワして仕方がない。

それもこれも、バブルの血が騒ぐから?

今日のお話しは『あの頃』のお話し。

平成元年。新卒で私は百貨店に就職しました。当時は18時閉店・毎週水曜が定休日。おおよそ、みんなが機嫌良く過ごしていた時代です。百貨店にはインポートの波が押し寄せていました。

エルメス、シャネル、ヴィトンやディオール。クリスチャン・ラクロア、シャンタルトーマス、ロメオジリ、アルマーニヴェルサーチプラダ、フェラガモ、ジャンフランコ・フェレ、エトロ、マックスマーラーなど…仏ブランドに加え、ミラノコレクションから伊ブランドが勢い付いてきた頃です。毎週の朝礼で新しいブランドが紹介され、とても刺激的でした。百貨店が自力で隠れた名品を見つけ出し、新しいライフスタイルを発信する “仕掛けていた”時代です。

『此の世の中には、素晴らしい物がまだまだ沢山ある!』

漠然としつつも、確信を得た気持ちで、私の毎日は充実していました。

買物の仕方を工夫したり、贈り物の気配りなど『生きたお金の使い方』を学んだのも、この頃です。ファストファッションコスパなんて概念も無かった時代でしたが…四半世紀経っても、あの頃に買った物は今も現役で使い続けています。

職場は忙しい分だけ、トラブルもそれなりにありました。けれど、人間関係は良好。それぞれの立場でみんなが頑張っていました。大らかで人情が溢れ、人と人との繋がりがしっかりと感じ合えた時代だったように思います。

今、販売の現場では様々な問題が起こっています…人材の枯渇もその一つ。

販売職に対して使命感や誇りを持てない人が現れてきたからかもしれません。

確かに就業時間や取り巻く環境は、私が社会人になった頃とは激変しています。

ストレスの種類も違うのでしょう。

けれど仕事の根本は変わってはいません。

買物の力、百貨店の為すべき役割…あの頃私が確信したように、販売に従事する人間こそが、その感動を体感して欲しいと思います。