あてなるもの

大人京都人視点日々色々

骨まで愛して!

大寒も過ぎ雪降る頃かと思ったが、

京都の街にまだ雪は積もっていない。

もうすぐ節分だと今年の段取りを考えていた時、

"縁起物"の話題になった。

私がふと口にした縁起物について

あまり知られていない事に盛り上がった。

その縁起物とは【鯛の鯛

文字通り、『たいのたい』と読む。

京都では当たり前、ほぼ全国区だと思っていたのに…

関西の人にも、鯛の鯛が通じなかった事に驚いた。

どんな物かと言うと、鯛の肩骨〜エラ?の辺りにある骨で、小さな魚の形をしているものだ。

おめでたい鯛の中から更に鯛が現れる事で、

縁起が良いとされている。お財布に入れたり

ラッキーチャーム的な扱い方をする人もいる。

幼少期から鯛が食卓に上がる時、

『さぁ!鯛の鯛はあるやろか〜?』と

ちょっとした運試し的な口調で、母が探してくれた。

鯛のアラを炊いた時は必ず集中して、食べながら真剣に探したものだった。

物心ついてからずっと…

結局、私が自分のお皿から完璧な鯛の鯛を手に入れたのは、2017年だった。

それが、こちら!

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この時は、ごぼうと焼豆腐と一緒に煮付けて、とても美味しかった覚えがある。

鯛の鯛がもたらす幸運が何かと考えた時…一番は、そんな小さな暮らしの思い出のような気がした。

歳時記にある行事も、家族だけのゲン担ぎも、京都人はひとかけらの疑問も無く脈々と続ける珍しい人種なのかもしれない。

鯛の鯛をお守りにしてから1年後、意外な事がわかった。

骨粗鬆症の予防として骨密度を測った時、

私の結果はなんと同世代比:112%、若年成人比では106%だった。

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これこそ、鯛の鯛のご利益!骨様様!!