あてなるもの

大人京都人視点日々色々

リサイクルより、リバイバル!

朝、霧が山をかすめて冷え込み始めて来た。

紅葉の色づきを気にしつつ、そろそろ冬支度。 

今シーズンに着るものを、じっくりと考える。

50歳を迎えた今年の春から、着なくなった洋服や雑貨を、あるお店に引き取って頂いている。

自分が袖を通した物を買取に出すという感覚は無かったが…『こちらなら!』と思えるお店に、偶然巡り合えたことからお世話になっている。

私の場合、洋服も靴もアクセサリーも7年以上使うのは普通で、15年・20年越えアイテムもざらにある。

縁あって出会ってしまった愛用品達。

大切に手入れをして、一緒に生きてきた。

 

買取店でお世話になっているFさんは、ファッションへの造詣がとても深い上、着る人の想いを物から読みとって下さる、強い味方だ。

私の服はスーパーブランドでもなく・どちらかと言えば、知る人ぞ知るブランド系。時々、のちにヒットするブランドの初期の作品が入ってたりする。

ドリスヴァンノッテンの圧縮ウールのドレス、アレキサンダー・マックイーンのシャツやスカート、ヨーコ・チャンのトップスやワンピース

…10年以上も昔の物でも、千円単位の値が付けられていた事にも驚いた!

私がこだわっている、天然素材・カッティングや縫製が美しいことも、状態の良さを支えていた。

買取価格が高いと正直とても助かるが、もっと嬉しい事をFさんは教えてくれた。

私が持ち込んだアイテム数十点は、全て販売済みとのこと、めったにないことだそうだ。

自分の愛用品達が、別の人生でバリバリ活躍していると思うだけで、心が躍った!!

【着は心】 

本当は"気は心"と書く。量や金額はわずかでも、真心を込めたよ!という時に使う言葉。

私は、手放す物への愛情と感謝を。

Fさんは、手放された物への敬意と次の可能性を   金額に乗せてくれた。

だから、着は心。

リサイクルとして出した愛用品が、時を超えて愛される映画のように、誰かの手元に届くと嬉しい。

リサイクルとは、そんな奇跡のようなリバイバルなのかもしれない。