あてなるもの

大人京都人視点日々色々

初詣と福の神?!

明けて2020年元旦。雲は多いものの、お天気は上々。

毎年、初詣は元旦に決めている。

今年はいつもより早めの時間に、松尾大社に出掛けた。3時間程早く出掛けただけで、お正月の景色は全く違っていた。

嵐山の渡月橋を渡る時、剣道の『寒稽古』に遭遇!! ここでそんな風景を見るのは初めて。剣道部時代の頃を思い出し、車窓から懐かしく眺めた。

松尾大社に着くと、参道も山門もスカッと見通せて、清々しい。空やお山の景色が飛び込んできた。

混雑が無いせいか?境内の雰囲気も、なんだかほのぼのとしていた。参拝前の手水舎でも、お互いに譲り合っていたり…『そうそう!こんなんやった』と、昭和の頃の初詣が蘇ってきた。

古いお札やお守りをお返しして、参拝。

おみくじを引いて、新たなお札を頂く。

今年は友人のために【服酒守】も購入!

仕事で年中宴席が多い人なので、お酒からの健康管理と、お酒の力が上手に仕事に役立つようにという願いを込めてみた。

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松尾さんは、お酒の神様。醸造租神でいらっしゃる。 全国の酒蔵やお酒に携わる方々が参拝に来られる。  お守りも服酒守の他に【醸酒守】【販酒守】がある。

それぞれの立場にたってお守り下さる、優しい神様だ。

帰り道、露店で"すぐき"を売っているのを見つけた。上賀茂のおかあさん達が漬けられたホームメイド。  絶対に美味しいやつ。

すぐきも京都の冬の恵み。お漬物も京都名物だが有名処のものは、なかなかのお値段がする。京都人はお使い物は奮発するが…普段はこういう旬の露店やご近所の美味しい処のものが食卓に上がる。

母へのお土産に私も一つ買ってみた。

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乗りたいバスが見えた気がして、小走りにバス停へ。 バス停に着くと、笑顔のご老人から話し掛けられた。

『もうバスは来ますかな?』

『元旦から元気があって宜しいなぁ〜!』

あ"。お正月から走ってしまった!と、ちょっと恥ずかしくなりながら、おじいちゃまと少しお話しをした。 とても知的で上品な物腰の方で、ご近所にお住まいとのこと。なぜだかとても会話が弾んだ。

おみくじが末吉だったことや、酉年生まれのせいか? どうも私はいつもバタバタしてあきませんとか。

『私は、元気貰いましたけどなぁ〜』そんな風に仰って頂き、不思議と力が抜けて笑顔になれた。

同じバスに乗って、次の松尾さんの"どんど焼き"で またお会いできたら!と手を振られ、途中で降りて行かれた。

いつもより早い初詣。

あのご老人は、もしかして福の神?!

 

ちょっと嬉しくなりながら、和やかな良い御参りだったと、きれいな道端のさざんかを眺めた。

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