あてなるもの

大人京都人視点日々色々

夢ミル喫茶店

京都も桜の頃となった。

今年の開花は、観測史上最も早いらしい。

今週末から来週には見頃を迎えるとのこと。

通勤用の市バス定期があるので、今年は市内どこへでも好きなだけ出掛けられる。

一定の距離を満たしていれば、停留所間定期券の金額と【市内中心フリー】定期券の金額は同じだそうで、勧められるまま、フリー定期にしてみた。

"京都に帰って、どう?"と聞かれると、

『フランクフルトから帰ったハイジの気分!』  と、答える。

スーッと碁盤の目に通った道の果てに、薄雲が掛かる山々。バスが角を曲がり、連続した信号機が灯っていく様子すら、きれいに見える。

日常のなんでもない風景に、心の底から安らぎ 『きれいな街やわ』と、当初はちょっと泣けてきそうにもなった。(老ハイジなのだろう)

難波に通っていた時間帯に出掛ければ、朝からゆっくりお茶もできる!と張り切っていたが、コロナ感染予防で、まだ控え中。

そんな時、バス停近くの大垣書店さんで、素敵な物を見つけた。

f:id:suwaporin2:20210323080241j:imagef:id:suwaporin2:20210323080303j:imagef:id:suwaporin2:20210323080619j:imagef:id:suwaporin2:20210323080638j:image

【夢ミル京都喫茶巡り】と書かれた、京都老舗喫茶店とのコラボステーショナリー

寺町のスマートコーヒー、河原町六曜社、

木屋町のソワレ! 

京都の喫茶文化を担うお馴染みのお店達。

堂々のラインナップは、まさに夢ミルようだ。

茶店の異業種進出…コラボを企画した人もすごいし、名店のチャレンジもすごい!

この街のたくましさと革新を、思いも寄らぬ場所で感じた。

リアルなお茶は先なれど…

定期を持って縦横無尽に市内を巡る。

夢ミル喫茶巡りを今から楽しみに、以前の写真を眺めてみた。

 

 

f:id:suwaporin2:20210323082549j:image
f:id:suwaporin2:20210324081323j:image  
f:id:suwaporin2:20210324082439j:image



 

 

 

 

 

愛しのお餅と京の味

京都に異動して、数日が経った。

通勤時間が40分になり、安心感に包まれて一日を過ごす。生活のリズムも体調も、嘘みたいに楽になった。普通の暮らしの『幸せ』に浸っていると、すてきな贈り物が届いた!

贈り主は例の新幹線のグッズを送った友人。 荷物を開けると…かわいいお手紙を発見。  私の『小さなお友達』が一生懸命書いてくれたお礼状。5歳と3歳、こんなに上手に書けるのか?!と、その成長に驚いた。

お手紙を何回も読み返し、やっと梱包材を外しすと…なんと、私の尊敬する【あの方】作の、お餅とポン菓子が入っていた!!

神戸のJAや道の駅でしか買えない、ある生産者の方のもので、私はこの方のお餅に目がない!

杵つきのお餅だけあってコシや伸びはもちろんきめの細かい口当たりとほのかな甘み。

そもそものお米が丹精に作られている事がわかる『真のお餅』と言える。

親戚が農家だったので、お餅やお米・おかきの類に、私はちょっとうるさい。

妥協のない仕事への拘りに加えて、真心がこもってないと、こんなに美味しいお餅は絶対に作れない事をよく知っている。

昔、宗教に熱心だった職場の先輩が、百貨店の社員食堂のごはんに手をかざし『このごはんには、真(まこと)がこもっていない!』と、憤慨していたのをよく覚えている。30円提供のごはんに真がこもってたら、そら、すごいわ!と心の中で、ツッコんだものだった。

あの時の先輩の例えを使うとは思わなかったが…このお餅こそ、私にとっては真(まこと)が こもったものだと実感できる。

久々に愛しいお餅に再会し、たまたまこの日が休日だったこともあり、お昼はお雑煮を作る事にした。

京都に帰ってゆっくりした頃、今年はもう一回お雑煮を食べてみたいと、お正月から白味噌もストックしておいた。

お出汁をひいて、頭芋・お大根を用意。    金時人参はわざわざ買うこともないかと省略。

少しお行儀は悪いが…お餅を三つも入れたので、お椀が溢れそうになった。

その上から、さらに鰹節。

はーー。

五臓六腑に染み渡る"home "の味。

最高のお餅とのコラボお雑煮。

改めて京都へ帰って来た嬉しさを噛みしめた。

f:id:suwaporin2:20210314175205j:imagef:id:suwaporin2:20210314202923j:image

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ありがとう、さよなら。

2年半通った難波への遠距離通勤が終わった。

梅田への3年半を入れると、大阪への通勤は、

計6年。

それなりの年数を過ごすと、知らない土地でもそれなりの知り合いができていて、職場関係以外でも、色々な方々に親切にして頂いた。

駅のkioskセブンイレブンのおねえさん。

朝のお茶場:英國屋さんに、駅近のノムラクリーニングさん。コロナ禍でお世話になったドラッグストアの方々も。

最終勤務が近づくにつれ、お別れのご挨拶をしていった。

今さらながら、京都から通っていた事がわかると、一様に驚かれた。

『次は、お休みの日にまた来てくださいね!』

そんな風に声を掛けて頂くと、名残惜しく本当に嬉しかった。

あれこれ考えながら、最終日の段取りを確認。ご挨拶用に用意したお菓子の注文書の控えを見て、ハッとした!!

f:id:suwaporin2:20210302172925j:image

担当者欄のお名前が『祝』さん!!

遠距離通勤を労われ、京都に戻れて良かったね!と祝ってもらっているのか?

えーー!!

さすがは、大阪ミナミ。

〆もオチもこのうえない!

small good things…

思い返せば私の遠距離通勤は、優しく・温かく、クスっと笑える出来事が沢山散りばめられていたかもしれない。

感謝とお別れを込めて、心の中で呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今しかできない買物

難波通勤も残すところ、あと一週間。

『今しかできないこと』を考えていると、

楽しいプランが浮かんだ!

きっかけは、こんな事から。

先日、JRの遅延をショートカットするために 乗った新幹線が、最新系N700sだった。

慌てて乗り込み、最初は全く気付かなかったが…内装の違いに目が止まり、トイレを覗くとはっきりと違いがわかった。

モダン&ラグジュアリー…近頃の列車の進化は、ホテルか!と思うくらい優れている。

降りしなにパーサーの方にN700sの魅力を尋ねると、最新系のおすすめを教えて頂いた。

その中から、あるギフトを思いついた。

それがこちら。

f:id:suwaporin2:20210213215639j:image

車内で販売されている【新幹線グッズ】

マスクやお菓子、文具セットに絆創膏。

最近新幹線に夢中だという、私の"ちいさな お友達 "兄妹に、ピッタリだと買ってみた。

2000円以下で、充実のラインナップ。

男の子のいるご家庭への手土産にも最適!

通勤定期があるため、870円の特急料金だけで 新幹線には乗れる。それでもこれまでは、遅延にイライラ・朝から疲れきって乗っていた。

何十回も使った新幹線。

やっと気持ちに余裕ができた今だからこそ、  思い付いた買物だった。

グッズの中から、自分用にも一つ選んでみた。

【アイスクリーム・スプーン】600円也。

f:id:suwaporin2:20210214100016j:image

遠距離通勤が終わった後、このスプーンで  ゆっくりとアイスを楽しみたいと思う。

 

f:id:suwaporin2:20210213223552j:image

 

 

 

 

 

グランドフィナーレに向けて

さかのぼること、節分前。

私の願い事がやっと叶った!

なんと、3月から京都へ異動できる事になった。

これまでの経緯については何度かブログに

上げた事もあったが、本当に長くかかった。

打てる手を全て打って、粘り強く訴えた。

言いたいことは色々あったが…

結果オーライ!!

目指していたゴールに辿り着け、今はありがたいという気持ちしかない。

胃カメラ担当:同志社の凄腕ドクターI先生、

主治医であるK先生ご夫妻、産業医の先生、

第二日赤の先生方に、外部機関の皆様方。

そして、私の会社に。

心から感謝を伝えたい。

ありがとうございました!

 

沢山の励ましを頂いた事で続けてこられた

遠距離通勤。

色々と思い返しながら、最終日に向けて

やり残しのないように、しっかり頑張ろう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

静かな節分祭

『今年の節分は、2月2日!』

そう聞いたのは、ほんの数日前。

今年の吉田さんへの参拝は、御1日(おついたち)にしようと思っていたので、ホッとした。

f:id:suwaporin2:20210201200643j:image

朝8時半、熊野神社前に到着。

いつもの道をいつもの様に吉田山まで歩いた。

緊急事態宣言下…軒並み閉店や節分行事取り止めのビラが張られてる。

f:id:suwaporin2:20210201204905j:image

寂しいけれど、まぁ仕方がない。

足を進めながら、今年お参りしたい事を頭の中で、整理する。

感謝と御礼、御礼と感謝…

去年の節分祭から私には、ありがた過ぎるご利益が沢山あった。

そして、この節分祭の直前には念願が叶った。

( このお話は、また別の機会に )

 

9時。吉田山:大元宮様前に到着!

8時からの【疫神祭】が終わってからの参拝になるため、境内で待つ。

中から聞こえる神楽や柏手、鳥の声に耳を澄ませる。『京都新聞』という腕章を付けた記者らしき方のシャッター音まで良く聞こえた。

f:id:suwaporin2:20210201202040j:image

待つこと、15分。

白装束の方と黒正装のお役方が出て来られる。『あ!』と声が出そうになったのは、列中に、国会議員の【前原誠司さん】を見つけたから。前原さんは、左京区出身の京大卒。

コロナ禍・国会紛糾・緊急事態宣言の今後も読めない時だからこその参拝?!

やっぱり京都のお人なんやと、勝手な親近感を持った。

階段脇には、立て看板。

『参拝は列にはならず、ご自由にお進み下さい』とのこと。

混雑は全く無し。時間帯のせいか人は少なく・絶妙な間合いで静かな参拝が続く。

私もこの間に乗じて、ゆっくりと心の奥の奥から、ありったけの御礼と感謝を込めてお参りをした。

御守りと人がたのお祓いも、いつもと同じに。

抽選券付の福豆も忘れずに。

おみくじも、普通のと"だるまさん"のと。

混雑がないので、今年は【割符の絵馬】も書いてみた。

f:id:suwaporin2:20210201215310j:image

いつもと違う境内の風景。

例年のワクワク感やお祭り気分はないけれど、こうして節分祭に無事に来られた事をみんなが静かに感謝している。

これもまた京都らしい節分だと、そんな空気を感じた時間だった。

f:id:suwaporin2:20210201222507j:image

さて、帰り道。

熊野神社前で良い香りが!

新鮮なお野菜に旬の果物がモリモリ、焼き芋まである露店を発見!

熱々焼き立ての誘惑に、大きな蜜芋をお土産にすることにした。

今夜のおかずに小松菜とお揚げの炊いたん

もええかな…と、結局あれこれ買い込んだ。

 

f:id:suwaporin2:20210201224000j:image

今日もやっぱり当たりの日!

吉田の節分祭は、いつも良い日だ。

 

大満足のバスの中、

『あの人も、こんなん食べはるんやろか?』

と、ポスターを眺めた。

 

f:id:suwaporin2:20210201232951j:image

 

 

 

 

 

 

 

女正月

再度の緊急事態宣言・感染者急増の緊迫感とは裏腹に、ここ数日の京都は小春日和。

今日15日は、鏡開きの日。

我が家でも毎年、おぜんざいを作る。

無事にお正月を迎えられ、年始の用事が一段落するこの【女正月】の頃になると、ちょっと ほっこりする。

先一昨日は、母の通院日に合わせて     私は連休だった。

何か美味しい物が食べたいね!

という事になり、思いついたのは…

『てっちり』

フグは外で頂くものと思っていたが、

おうちてっちりに、初チャレンジ。

ヒレ酒用のヒレも湯引きした皮も、お魚屋さんが面倒の無いように準備してくれていたので、 助かった。

ぷりんとしたフグに幸せを感じ、食べ進む。

〆のお雑炊の美味しいこと、美味しいこと!

私の場合、これを味わうためのてっちりだと

言い切ってもいい!!

そうそうフグも奮発できないので、予め多めに お出汁を取ってお鍋を済ませ、ざる越しを二度ほど…次のお雑炊用として"至福のスープ"を、冷凍ストックした。

遅番シフトの日、私は夕食が食べられない。

でも、これさえあれば2月の極寒の夜も乗り切れるだろう。

やっぱり美味しい物は、生きていくのに必要 やわ!と、にわかに元気づいた。

後片付けを済ませ、お昼間に調剤薬局:保生堂さんで頂いた『お年賀』を開けてみた。   箱裏には干支飴と書かれていた。

f:id:suwaporin2:20210115215201j:image

なんとなんと、可愛いい牛さん達!

おまけに五円玉まで!!

やっぱり、保生堂さんは違うなぁ〜と家族で

和む。

 

なんでもない一日。

自分を取り戻せる時間に感謝しつつ、

少し早めの女正月を心から楽しんだ。

 

f:id:suwaporin2:20210115222328j:image