あてなるもの

大人京都人視点日々色々

おかげ様での、全面点火!

三年ぶりの【送り火

朝からそわそわしていたが…

19時30頃、突然の豪雨が京都市内を襲った。

私は、仕事の帰り道。

バスの車内で稲光りと窓を叩きつける雨に唖然となった。それでもきっと点火前には、

『なんとかなるやろ!』と気合いを入れる。

気合いが通じてか?雨が止み始めた。

20時20分。

おかげ様で五山全てで、全面点火!

大、妙、法、船形、鳥居形。

力強く鮮やかな炎が灯った。

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色々迷ったが…今は感染用心第一で。

遠くからでもしっかり手を合わせ、お精霊さんを見送った。

 

 

祇園祭のサプライズ

沢山の人に見守られ、つつがなく後祭・還幸祭が終わった。

3年ぶりの祇園祭…お祭りの意味を改めて理解したように思う。

ちょっとほっこりしていると、意外なニュースが飛び込んで来た。

5月のブログで、職場の若手ちゃんに私の浴衣を貰ってもらったことを書いたが…なんと、その彼女が【京都新聞】に載ってしまった!

浴衣をとても気に入ってくれた彼女。

実は彼女のお家はお着物関連のお仕事で、196年ぶりに復活した『鷹山』界隈に暮らしている。

お祭でその浴衣を着ることをとても楽しみに、6月からいそいそしていた。

そして、7月。

祇園祭の最中、何回着るのん?というくらい、浴衣を愛用。わざわざ朝イチで売場にも見せに来てくれ、ご家族からもご近所さんからも、消防団のおっちゃんからも、大絶賛!と嬉しい報告を受けた。

その浴衣姿が、【京都新聞】に載った!と画像を送ってくれた。鷹山の曳き初めの取材の際に撮られたものらしい。

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新聞に載った途端、離れて暮らしているお祖母様から連絡が入り、お父様が新聞を買いに走られたり、彼女の周りは大興奮だったそうだ。

こんな楽しいお祭りになったのは、全て私のおかげだと、とても感謝してもらえた。

新聞はこの先もずっと残る…

私としても自分の"見立て"と彼女に譲ったことへの評価をもらえたようで、テンションが上がった!

世の中、思いがけない事が起こるものだ。

粋好みの私とは、着こなしも添える小物も全く違うが…彼女にとっては、この夏の自慢の一着になったよう。

浴衣がもたらしたサプライズ。

だから、おしゃれはやめられない!

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絢爛と荘厳と…

三年ぶりの祇園祭

朝は出勤前にちょうど『長刀鉾』と遭遇!!

こんなんやった??と思うほど、巡行スピードが速くて、ちょっとびっくりした。

グングン動く鉾の中、"お稚児さん"の太平の舞も、しっかりと確認。見物客から拍手喝采!!

今年のお稚児さんは、ご自身がコロナ感染経験者とのことで、疫病退散を強い気持ちで願いながら、舞って下さるとのこと…間近で舞を見られ、朝からありがたい事ばかりだった。

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仕事を終えて、帰り道。

今度は神幸祭の神輿渡御!

中御座、東御座の神様もお渡りになるが…

私が遭遇した御神輿は、西御座の【八柱御子神様】

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圧巻の"錦"の文字。担ぎ手は、錦神輿会の皆様。

日常と非日常が重なる不思議な瞬間。

 

山鉾巡行で清められた町中を、八坂神社の神様がお渡りになる厳かな時間だ。

 

三年ぶりの祇園祭

元気でこうして立ち会えたことに、感謝と祈りを込める。

次は後祭。

お出ましになられた神様が、神社にお帰りになるために、山鉾が巡行して還幸祭を迎える。

私達のお祭りは、まだまだ続く…

お天気にも恵まれて、後祭もどうか無事に執り行われますように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イノダで、おめざ。

暑い!暑い! 行き倒れる!

梅雨入り後の蒸し暑さにやられ、6月のブログも進まず月末に…。

最短の梅雨明けで、京都にも前倒しの猛暑がやって来た!! 

午前10時半。

出勤前、イノダコーヒーで、ひと涼み。

私の働く百貨店は河原町だが、烏丸地下のこのお店は昔からの憩いの場。

若い頃、この店内には知り合いや上司がよくお茶をしていた。知らない間に、私のお会計まで済まされ、『大人の粋なごちそう』をして頂いたものだった。

そんな思い出に浸りながらの本日のオーダーは…

【ラムロック】とアイスコーヒー。

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大きさは、小ぶりな大福くらい?!

ラム酒が効いている"しっとり"めなケーキ地に薄くチョコレートがコーティングされているお菓子が、ラムロック。

チョコのてっぺんの水滴が涼しさを誘う。

一見重そうに見えるが、程々の食べ応え。

食べ終わった後もラム酒の風味がしばらく続き、暑さでぼんやりした頭もシャッキリする。

夏の手土産にも、喜ばれること請け合いだ。

 

祇園祭は、もう間近。

猛暑・酷暑の毎日は、水無月だけでは乗り切れず。

朝からガツンと【ラムロック】で頑張ろう!!

 

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いざ、受注会へ。

爽やかな薫風に吹かれ、受注会へ出掛けた。

以前からずっと気になっていたブランド

【saqui】(サキ)の22-23秋冬受注会

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目利きである東京の友人が、数年前に教えてくれたブランド。彼女と一緒に受注会に行く事を計画するも、コロナ禍で頓挫。

3年越しのタイミングで、今回はやっと神戸開催日に私のお休みが重なり、ひとりで行ってみることにした。

saquiのお洋服は、ドラマティック。

素材の良さと考え抜かれたパターンが、着る人に確かな自信を与えてくれる。

シンプルでいながら、ハッとするデザイン。

着心地の良さも抜群で『手放せない一着』になりそうだ。

スカート狙いで伺った受注会だったが、私のオーダーは、パンツを2点。

友人推しの定番パンツと、グレーのカシミヤ混ウールパンツ。

デザイナーの岸山さんと、パタンナーの方にも相談してサイズを決めた。

この日岸山さんがお召しのイエローのプルオーバーがすてきだったので、グレーのパンツを合わせてみた。

お二人ともとても気さくにお話しをして下さり、楽しい時間はあっという間に過ぎた。

『これで、安心して秋冬を迎えられます!』

御礼とご挨拶を済ませ会場を後に。

 

"大奮発"をした後の、京都人のおきまりの呪文。

『はーっ、明日からは、お茶漬けやわ!』

心の中で呟きながら、商品の出来上がりまでの節約生活を胸に刻んだ。

何を着て、どんな人生を歩むのかは、人それぞれ。

10年、一生、

おばあちゃんになるまで着続けよう!

そんな風に思えるオーダーができたことに、

大満足の一日だった。

 

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エールを込めて

新緑眩しい5月。

西も東も、 

見えるお山は若葉が混ざり、輪郭も冴えてきた。

ゴールデンウィークを過ぎると、涼やかな鴨川や貴船の川床、ぼちぼち祇園祭の事を考えだす。

あとは水無月を食べたら、京都の夏がやって来る。

"プレ衣替え"と、クローゼットを整理していると『浴衣』がでてきた!

確か一度着ただけ…クリーニングの袋のまま引き出しに、ずっと眠っていた。

ひょっこり出てきた、お姉さん時代の浴衣。

この浴衣を仕立てた頃から、酷暑と呼ばれる暑さに変わった気がする。

まだまだ着られる浴衣だが、色も柄も今の私には映えそうにない。

さてさて、どうしようか?と考えた結果、

以前『ワタシ文庫』に登場した職場のスタッフに貰ってもらう事になった。

若い頃の私と似たサイズの彼女。

少し前にフラットパンプスも貰ってもらった。

サイズやデザインが合うか?合わないか?

彼女に託したのは、我ながらナイス見立て!だと思う。本人も気付いていなかった自分のおしゃれの『伸びしろ』を見つけて、とても喜んでくれた。

仕事の事・社会人としての気配りなど、上手くいかず行き詰まっている彼女への、私なりのエール。

浴衣の柄の竹のように、まっすぐに力強く伸びていきますように☆

 

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