涼しくなるにつれ、楽しみが増えてくる。
9月〜2月。この時期、私はがぜん買物に張り切る気がします。手土産もその一つ。
酷暑の中では諦めないといけなかったお菓子や食材も、この期間なら安心して買い求められるから。ラインナップに制限不要、やっぱり張り切ります。今は“ポチッ”とすれば、大概の銘菓やお洒落な手土産が手に入るのが当たり前。SNS映えするセンスの良いものにも事欠きません。
そんな中、あえて今日は違う視点での手土産。
よそ行きの手土産より、時には『物語』のある手土産をというお話し。
学生時代の古い友人に会う・昔の上司や同僚との集い、帰省やお見舞、新たな世界へ踏み出す人への応援など…10年前には想像もしなかった人生の節目を感じる場面が増えてきたからかもしれません。
ある一時代を一緒に過ごした大切な人に喜んでもらえる品とは?
私の答えは【もう一度、一緒に食べたいもの】
ただそれだけを思いました。
学校帰りに寄った喫茶店のケーキ、残業中に摘んだおかき、よく通ったモーニングのサンドイッチ。ボーナス後にみんなで予約したフレンチの絶品お肉、家族で食べた旬の果物もいい。
検索にも掛からないし、記憶を頼りに出向かないと手に入れられない名もなき品々だけど…
そのぶん今も私がその時代を大切に思っている気持ちが伝わり、とてつもなく盛り上がり・喜ばれた。
『また今度一緒に行きたいね!』
『来年もまた一緒に食べよう!』
添える言葉は短くても、それだけで力が湧いてくる時もある。
心に残る手土産とは、案外そういうものなのかも?
祝日やクリスマスにお正月…これからの季節、大切な人に会える機会も多いはず。
そんな日はぜひ、with手土産で。