満月の夜あたりから、急に秋が深まった。
紅葉の見頃と混雑具合を尋ねられるのも、毎年この頃。色づきが一気に進むと答えに焦るが…結局いつも11月の最終週〜12月1日・2日あたりが間違いない。
病院へ行った帰りに、いつもは通らない道を歩いて【ASSEMBLAGES KAKIMOTO】へ。
お使い物のお菓子を買いに行った。
何層もの美味しさと美しさが、そこには存在する。
垣本シェフの豊かなイマジネーションに、私はいつも うっとりしてしまう。
(今年のクリスマスケーキは、ピスターシュ系だそう)
Open当初、一度だけ接客をして頂いた事があるが… いかつめのイメージと違い、茶目っ気のある優しい方 だった。9月からデセールのコースを楽しめる離れを新設されたとのこと。(完全予約制)
府庁〜御所南界隈。知らない間に十字路を挟んだ銭湯の向かいに、こじんまりしたホテルが出来ていた。京都通の友人に伝えないと!とフロントへ聞き込みに。
暮らすような旅がしたい人には、手頃で快適そう。
御所南を基地にできれば、京都の旅の満足度はきっと上がる。南北へは地下鉄:丸太町駅を利用、東西:嵯峨嵐山方面〜東山祇園方面への市バスは複数ルートで通っている。鞍馬や比叡山へは、お京阪と叡電。一日乗車券を買えば600円で市バスは乗り放題だ。
御所南とは、京都御苑の南側界隈。御苑という言葉は使わず、私達は今も御所と言う。
御所の周りには何百年も続く老舗も多い。
『御用所』や『御調達』と暖簾に書かれたお店。
皇族にお納めするお品を扱う重責を担ったり、
大徳寺など大きなお寺さんの御用を託されている という事を意味する。
昆布の【松前屋】さん、松風の【松屋常盤】さんも、 御所南。御所の清々しい空気を感じつつ、背筋を伸ばして老舗へ向かうのも京都の醍醐味でもある。
御所南は趣味人・粋人も多く集まる。
【うるわし屋】さんのアンティークの漆器や陶器は普段の暮らしを格上げしてくれる。この日は、お正月に良さそうな"松竹梅"の柄絵皿を発見!大きさや用途など好みを伝えれば、ガラッと戸棚を開けて、コレクションを見せて貰えることも。新年に向けて吉祥紋の器を手に入れるのも、楽しい!
クラシック音楽を身近に感じる事のできるカフェや ジャズが流れる焼き鳥屋さん、お蕎麦に中華、韓国料理…瀟洒なお店が多いのも、このエリアならでは。
秋晴れの日、思わず空を眺めたくなる御所南。
今からでも、ぜひ!