あてなるもの

大人京都人視点日々色々

和みの人

暖かな薄曇りの日、百貨店時代の後輩に会った。

'89年に新卒で私は百貨店の正社員として入社。

彼女は一期下で、平成1年生と2年生の間柄。

『好きな色は、たまご色です〜』そんな風に言いながら、ラルフローレンをよく着ていた。

ちょっと天然・脱力系。彼女が居るだけで、場が和む。存在そのものが、かわいい人だ。

彼女と会うために私が選んだ服は、         空色のアンゴラのニット。

和みの人には、ふんわり気分で会いたいと思った。

久々のランチは、南禅寺別荘群界隈にほど近い    【pullst cafe】さん。

カジュアルでアットホームな雰囲気のお店。

彼女の好みにも、ぴったりだと思った。

 

お店のアイコン:フクマルはん。

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名物の『大人のナポリタン』

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私はまだガッツリは食べられないので、シェア出来るようにお願いした。ご近所さんのような三世代でのご家族連れなど、ひっきりなしに来店が続き、あっという間に満席になった。

哲学の道真如堂にも近い場所柄、のんびり散策風の おひとり様にも居心地の良いお店だ。

ランチの後は、私達もゆっくり歩く事にした。

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この界隈には無鄰菴をはじめ、素敵な庭園が沢山ある。白河院のかつての所有者は、私達が働いていた百貨店の創業者一族。そのお庭を手掛けたのも、植治こと庭師の7代目小川治兵衛氏。冬には冬の、春には春の、季節ごとに感じるものが宿るお庭。静かに客人を迎えてくれる密かなお楽しみスポットでもある。

ぶらぶら歩きの〆は、寺町の【一保堂】

一保堂さんの中にある喫茶室:嘉木は、居心地が良く、たびたびお邪魔する。

好きなお茶を選ぶと、お茶に合った季節のお菓子が  付いている。

書き物や読書、京都らしさを体験したい方をお連れしたりもする。玄米茶や京番茶など普段使いのお茶の入れ方もレクチャーして下さるところも人気だ。美味しいお茶を頂きながら、束の間どこかのお家にお邪魔したかのような感覚になる。

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この日のお菓子の名は『福は内』

こぼれるほどの福豆が升いっぱいに盛られているよう。白餡の優しい甘味がホロリと溶けて、歩き疲れも消えていく。

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おやつとは、かくあるべき!とお茶を楽しんだ。

和みの人との一日は、昔と変わらず私をくしゃくしゃの笑顔にさせてくれた…節分前の福娘に心から感謝だ。