あてなるもの

大人京都人視点日々色々

シュっとした心遣い

朝昼晩、コロナ報道のチェックが日課になった。   通勤電車の中、NHKニュース防災アプリで感染報告のLive中継を見たりもする。

やれやれという思いで帰宅すると、         郵便物が届いていた。

1通はアメリカの出張から帰ってきた友人から。   もう1通は呉服商の【千總】さんからだった。

友人からはオーガニックの携帯用ハンドサニタイザーと紅茶のティーバック。

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体調を気遣ってくれるメモが貼ってあった。

お洒落で優しいお土産に、気持ちが和んだ。

サニタイザーは柑橘の清々しい香りに        "KILLS 99.99%"の文字。

通勤のお供としては心強い限り。彼女の優しさは、  いつもさりげなくて、スマートだ。

三条河原町の【ホテル オークラ】で、       こんな事もあった。

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舞妓はんの雅なカバーと敬翁桜。          円山公園の枝垂れ桜と都おどりを待ち遠しく思った。

シュっとするグッズにしゅっとした心遣い。

柔らかいもてなしが、憂鬱な空気を変えていく。

【千總】さんからは、イベント中止のお知らせだった。振袖をメインの展示販売会を八坂神社で予定されていたが、その中止のお知らせだった。

案内状が届いてから中止の手紙が届くまで      早かった事に驚いたが…その内容がさすがだった!

コロナウィルスの心配・昨今の世相への愁いとお見舞いに始まり、晴れの日の振袖に込められたご家族の心情に寄り添った文面。

その上で、千總ブランドとしての使命をも織り交ぜた とても良いお手紙だった。

着物史においても唯一無二の存在。老舗一流処とは  こんな時の対応さえも、やはり一流なのだと思った。

京都中の人が代々憧れと尊敬を持つ意味が今回の事でもよくわかった。

 

コロナの心配は尽きないが…こんな時こそ、

静かに・優しく・適切な心遣いができるよう

私も見習おうと思った。

 

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