松飾りも取れる頃。
底冷えの京都らしい寒さが戻ってきた。
空気が澄み、星や月が本当にきれいに見える。
先日の満月の1日前の月は神秘的だった。
月の周りに月光の反射でか?二重にオーロラのような輪っかができて、見惚れてしまった。
次の日曜19日は、大河ドラマ【麒麟がくる】がスタートする。 今年の大河は明智光秀。
戦国時代最大のミステリー『本能寺の変』
光秀の人物像がどんな風に解釈されているのかが、 興味深々だ。
実は、母の実家は光秀ゆかりの土地。
12月のお墓参りの際、ドラマの放送を控えて
駅前は盛り上がっていた。
こんな風に思わぬ人物が大河に抜擢されると、
不思議な話題が家族から出てくるのも
『京都人あるある』かもしれない。
誰それを"お助けした"
誰それもそれを"食べはった"とか、
なんらかのご縁から、名のあるお方をお迎えするような受け身で関わるお話しがほとんどのような気がする。
京都という場所は諸国の人々を受入れる事から、 古くからご縁を繋げて発展してきた。
母の里は、武家でも商家でもなく農家のはずだが… 折にふれ、ある疑問が親族から出るという。
それは、母の父:つまりは私の祖父の華道と茶道の腕前について。農家の出とは思えないほど、祖父はなかなかの趣味人だったようだ。
疑問そのニ。
『ご落胤』『世が世なら…』という言葉を、母から上の世代の人達が、小さな頃に親や祖父母から耳にした事があるという。
おぼろげな記憶らしく・誰が誰のご落胤で、どんな出来事があったのか?誰も真実を知らない。
この疑問そのニは、去年初めて知り、
『なにそれ…怖っ!』と思ってしまった。
確かに表の歴史以外の歴史はあるわけで、
光秀が脚光を浴びなければ、こんなことも
話題に上がらなかったと、本当に驚いた。
モヤモヤしたままだが、いつか親族の誰かが真実を探ってくれるのを待ちたいと思う。
昔、バイトで【与謝野晶子】さんのご子孫とご一緒した事があった。
少し上目使いのふとした表情が、教科書で見たお写真にとても良く似てらっしゃり、
『おばあさまに、良く似てらっしゃるね』と伝えたら、『よく言われるの』と返ってきた。
私は先祖に似ている部分はあるのだろうか?
生かされている事に感謝をしながら、今年も一年 頑張ろうと思った。