あてなるもの

大人京都人視点日々色々

コツがあるとするのなら

出口の見えないコロナの脅威に、京都の春も一変。  近年の賑やかさは消え、" 昔 "に戻ったよう。

連日の感染報道にいよいよ感を強めた頃、      "マスクの旅 "で買い求めたものを友人達に     送る作業に入った。

最近の旅では手指消毒液やアルコールタイプの    ウエットティッシュなども用意できたので、     小さな子供達を抱える世帯から送った。

荷物の中には、懐かしいお菓子や愛用のアメちゃん  なんかも詰めてみた。

『こんなご時世に、貴重な物を…』

『この時期にこれだけの物を揃えられるなんて…』  

そんな風に御礼のメールを貰った。

まるで戦時中のような文章。

役に立てた事は嬉しかったが、必要な物が手に入らず みんなが疲れて果てている様子に切なくなった。

 

『どうやって買ってるの?』

こんな風にも聞かれる回数も増えた。

コツがあるとするのなら、

【強く思う事】かもしれない。

生来の第六感もあるが…

何がどんな風に、必要になってくるか?

これからどんな事が起こってくるのか?

自分の身の周りに置き換えて、かなり細かく想像して いるからだと思う。

悲観的な妄想はしないが、最悪についての備えに   ついては、考えるようにする。

行列は苦手だし…

できれば非常時でも、納得のいく物しか買いたくない。よく分からないメーカーや法外な値段がついた物を買う羽目になるのが嫌なので、早い時期から動いてきた。 

自宅から近い場所にスーパーやドラッグストアが数軒 あり、徒歩圏内で探しに行ける点も助かっている。

これまでは予防グッズを揃えていたが、       先週末からは  " 冷えピタ " や使い捨ての      ポリエチレン手袋も用意し始めた。

フェーズが変わり、もう誰が感染しても       おかしく無い状況。

 

正しく恐れて、出来る事をしっかり続ける。

感染しない・させないと、【強く思うこと】

 

少しのユーモアは忘れず、一日一日を        なんとか元気に乗り切って行きたい。

 

 

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来たれ、紀ノ国屋!

先週、嬉しいニュースが飛び込んだ。

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紀ノ国屋スーパーが4月に京都へやってくる!

今回はJR京都伊勢丹での小型インショップだが、  今後3年で関西に続々とopenするらしい。

96、97年あたり。

紀ノ国屋さんのエコバックにハマった。   

その後も友人に会いに東京に出掛けるたびに     立ち寄った。

一番の思い出は、青山の紀ノ国屋インターナショナル。

なんとここで【森 英恵先生】に、お会いした!

メディアでお見掛けする、あのまんま。

一分の隙もなく『森でこざいます』というオーラが  びんびん伝わってきた。

事務所がお近くなのでそう不思議でもないか?と   思いながらも、カートを押してお買物をされる姿に  釘付けになった。     

世界のハナエ・モリのお買物は豪快。        ハーゲンダッツのミニカップをガッサーガッサーと  大量にカートに投入。覗いてはいけないと思いつつ、 横目でチラり。オードブルに使うらしき食材も。   きっと沢山のお客様を迎えられるのだろうと思った。 後にも先にも、あんなにエレガントにスーパーで買物をされる人を見る事はないだろう。

日常でありながら、非日常。

森先生の存在もだが、紀ノ国屋インターナショナル  そのものが、ハイブランドのブティックのよう。   陳列に照明・食材の選品など "魅せる"ことへの注力があちこちで感じられた。

『紀ノ国屋は、食の万博や〜』と、当時の彦摩呂風に 思ったりもした。

いかりスーパーに、八百一。            大好きなスーパーや食のお店は沢山あるが…               紀ノ国屋さん進出は、この街にどんな楽しみを    届けてくれるのか?

今からオープンが待ち遠しい。

 

 

 

 

 

続・こんな時でもパンだけは!

不要不急の外出は避けるべきとの事だが…

母のリハビリは通常通りとの事。

入口では付き添いも検温と消毒の厳戒態勢。

府庁前の第二日赤を軸に、母の通院に合わせて

私の通院も御所南。友人達も私の隙間の時間に合わせて、このエリアの集合にしてくれる。

休日の予定は、丸太町通りの往復で全て完了。

コンパクトな生活圏だが、発見は欠かさない。

今年1月末、橋のそば。西行き:河原町丸太町のバス停 向かいに、新しいベーカリーが誕生。

openしたのは【 Bakery  uki 】さん

間口一間ほど( 駅のkioskくらいかな? ) の

こじんまりしたミニマムベーカリー。

引戸を開けると、パンの香りと美味しそうな

ラインナップが飛び込んでくる!

この日は、リハ帰りに母をヘアサロンに送る予定。

いつもお世話になっているヘアサロンの先生への手土産用に、パンをチョイス。

一番商品が揃っている時間を狙った。

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ハード系からサンドイッチ、ボリュームグルメ系。  あんぱんやメロンパンなど親しみ系まで、ぎっしりと ひしめき合っている!

こちらのパンは、どの年代の方にも喜ばれる。    小麦の風味はしっかり感じられるのに、軽め。

バターや塩味も偏る事なく、程よい具合に整えられている。サイズも小ぶりで、手土産や差し入れにも嬉しい。片手でパクつくのに、ちょうどいい!

ついつい、目移り。お店は二人入ればいっぱいなので…後から入って来られた方を足止めしてしまう。

お気に入りは『αバゲット

外パリパリで、中は、ブリンブリン!

私はいつもスライスして、少し焼いて頂くのだが…     このブリンブリンを最大限に引き出す焼き加減を   目下模索中。

この日はラッキーにもお会計の際、突然焼き立てに交換してもらえた。

【パンさえあれば】

桜の頃、お気に入りのパンを持って御所のベンチで  のんびりしたい。

鴨川べりにシートを敷いて、ボーっとしたい。

いつもの京都の春を早くみんなで楽しめますように。

 

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シュっとした心遣い

朝昼晩、コロナ報道のチェックが日課になった。   通勤電車の中、NHKニュース防災アプリで感染報告のLive中継を見たりもする。

やれやれという思いで帰宅すると、         郵便物が届いていた。

1通はアメリカの出張から帰ってきた友人から。   もう1通は呉服商の【千總】さんからだった。

友人からはオーガニックの携帯用ハンドサニタイザーと紅茶のティーバック。

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体調を気遣ってくれるメモが貼ってあった。

お洒落で優しいお土産に、気持ちが和んだ。

サニタイザーは柑橘の清々しい香りに        "KILLS 99.99%"の文字。

通勤のお供としては心強い限り。彼女の優しさは、  いつもさりげなくて、スマートだ。

三条河原町の【ホテル オークラ】で、       こんな事もあった。

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舞妓はんの雅なカバーと敬翁桜。          円山公園の枝垂れ桜と都おどりを待ち遠しく思った。

シュっとするグッズにしゅっとした心遣い。

柔らかいもてなしが、憂鬱な空気を変えていく。

【千總】さんからは、イベント中止のお知らせだった。振袖をメインの展示販売会を八坂神社で予定されていたが、その中止のお知らせだった。

案内状が届いてから中止の手紙が届くまで      早かった事に驚いたが…その内容がさすがだった!

コロナウィルスの心配・昨今の世相への愁いとお見舞いに始まり、晴れの日の振袖に込められたご家族の心情に寄り添った文面。

その上で、千總ブランドとしての使命をも織り交ぜた とても良いお手紙だった。

着物史においても唯一無二の存在。老舗一流処とは  こんな時の対応さえも、やはり一流なのだと思った。

京都中の人が代々憧れと尊敬を持つ意味が今回の事でもよくわかった。

 

コロナの心配は尽きないが…こんな時こそ、

静かに・優しく・適切な心遣いができるよう

私も見習おうと思った。

 

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マスクの旅

雪が降り、寒の戻りがあった数日前。

コロナのニュースが騒がしくなってきた頃に、    遅い冬休みを取った。今回の連休は、家事最優先。

そんな中、思いたって『マスクの旅』をする事にした。朝8:30〜9:30の間と、夜は22:00〜の40分程度。   夜の部は、通勤帰りにコンビニへの納品トラックを  よく見掛けていたことから。

ウォーキングも兼ねての、ドラッグストア&コンビニへのマスク探し。それぞれのお店の開店時間に合わせて、どの順番で回るかも考えた。

日参すること五日。

5〜6人の行列に並び、列に並んでる方々と世間話し。 整列を仕切って下さるご近所マダムや、MKタクシーの運転手さんまで、色々な方とお話しをした。よく買えるお店や曜日・商品の内容などなど、親切にして頂いた。

あまり期待はしていなかったが…なんと三日間も収穫が!なかには、私の愛用メーカー:ユニチャームの箱入り30枚なんて、大物も。

【一家族様、1点】の貼り紙を目に、ぶら下がっているパック品を買おうとすると…その下に箱入りがあるよ!と、先に並んでいた方が、そっと教えてくれた。

こんな時でもギスギスせず、程良い距離感での会話と 親切。マスクを手に入れても、後から来られた買えない人達のために、静かにお店を去って行く。      昔からの京都の流儀に、ほっとした。

効率良くお店を廻れればと、いつもの道より一筋下り・初めての路地へ。

小さなお社を見つけ、近くには畑と農家さんの販売所に、鳥そば屋さん。

旅の収穫は、マスク以外にも盛り沢山だ。

こんな時だからこそ、過敏過剰になり過ぎず気持ちに ゆとりを持って、成すべき対処を心掛けよう。

新型コロナウィルス…世界中に激震が走る中、一日も早い収束と日々の小さな暮らしが守られる事を願いながら、今暫くはマスクの旅を続けよう。

 

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"サード・プレイス"への着こなし

小雪の日。ある相談会に参加するために、大阪へ。  その前に、セミナー講師養成講座の同期とランチ。  彼のパワフルな話しぶりに、ぐいぐい引き込まれた。

一昨年に一緒に講座を受講していた頃は、大手製薬会社の管理職をされていた。昨年早期退職をされ、これからは営業職でのスキルを活かして、セミナー講師・コンサルタント業に進まれるよう。同期とはいえ、年齢も会社員としての経験値・社会的信用度合いも、私よりはるかに上の方だ。

初めて会った時、私は彼の時計に密かに注目していた。仕事柄どうしても、相手の身に付けている物に目が留まる。そして、そこからその人の『着こなしの歴史』が見えてくる。女性より男性の方が顕著に現れる。    

特技と言えるかは疑問だが…

職業・趣味・文系か体育会系か、育って来た家族構成までを、ほぼ当てる事ができる。

会話の物腰からも当てる事もでき、タクシーに乗る際はそこから運転手さんとコミュニケーションを取る。そのおかげか?500円位は、いつもおまけをしてもらう。 

友人から『タクシーヴィーナスやん!』と、トラックヴィーナス:八代亜紀さんになぞらえて、よく笑われた。

話しが横道にそれたが…

当日の彼の着こなしは、こちら。

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マットな生地感のネイビーには、清潔感・品の良さがある。フードのファーや差し色の赤いバッグも、それぞれのアイテムを引き立て、上質な素材を使っているからこそ、大人の日常感を底上げしてくれる。

実は、50代以上のダウンスタイルは、意外と難しい。側生地の素材・丈感・色のバランスがとれないと、  カジュアルな印象かスポーツ路線に偏ってしまう。

この日のダウンなら、タウンユースから旅行、セミナー講師としての打ち合わせの場くらいのビジネスシーンにも活躍するはず。素敵なチョイスだと、写真を撮らせてもらった。

彼の着こなしは、いつも楽しそうだ。

 

会社員を卒業した夫が、突然大きなシルバーのアクセサリーを付けたり、帽子まで被り出し『イチビッて、困る!』という相談をされた事がある。"イチビる"とは 関西弁で、粋がる・張り切る・ハッスルし過ぎる的な 意味。

家族からすれば突然変異的なイチビりでも、ご本人からすれば、自分を解放して、新たな場所に向けての心の現れだと思う。

心は大きく飛び立ち、テイク・オフ!おしゃれの着地は、ぼちぼちのソフトランディングが望ましい。

新たなライフスタイルに合わせたり、これまでの人生が素敵に投影されるような着こなしを見つけて欲しい。

今の自分を語れる、誇れる。

そんな着こなしを手に入れて、

家でも会社でもない、『第三の場所』へ乗り込もう!

セカンドステージに向かう、世の大人男子に

勝手にエールを送った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

吉田山、オールスターズ

行って来ました!

今年もやっぱり、吉田神社の節分祭!

いつもより出掛ける時間帯を早め、

今年は"裏参り"ルートで。

気分的にひっそりとお参りしたくなり

行きも帰りも、住宅街の裏道を通った。

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露店のある表の参道より、こちらはかなりの急勾配! 踏み締めては振り返り、歩を進めた。f:id:suwaporin2:20200203192430j:image

御本殿に到着すると、やっぱり空いている!

並んでる最中も、ポジショニングを考える。

澄んだ空気に、きれいな空。

映える朱色を眺めながら順番を待つ。

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【自分を思って、他者を想う】

これまでと、ここからの自分について。

家族や仲間・縁深い人について。

参拝や祈願とは、人の心の深い部分に神様の力をお借りして、しっかり向き合うことかもしれない。

母の病気、自分の体調、友人の悩み解消…

ぎゅっと、ぎゅっと、お願いした。

 

『吉田はんは、ほんに、気前のええ神さんやなぁ〜! 』混雑の中で聞こえてきた声に、

ほんに。ほんに。と頷いた。

以前のブログに書いた福豆抽選会も気前の良い事の一つだが…実は吉田神社には説明できない程の沢山なお社がある。第一殿から四殿まであり、斎場所:大元宮様の周りには全国の神様がお祀りされている。こちらへ参拝すると、一度に沢山の神様に御参りできるから、有難い。

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奮闘している友人の転勤地の神様にも、御加護があるよう、しっかりお願いした。

参拝を済ませて福豆やおみくじ、梔子色の新たな御守りを頂き、人がたのお祓いもお願いする。       毎年の事でも、やっぱり気持ちがシャンとする。   御本殿を下り、今年は飲食の神様のお社にも立ち寄った。参道が空いていて吉田山からの眺望も満喫。

京都大学を見越し、『あ、大文字が見える!』と、前の方の指差す方向をパシャリ。

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吉田神社のオールスターぶりは、神様だけではない。 京都中の名だたる名店・老舗、企業が協賛されている。

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【とらや】さんの屋号に創業家:黒川氏のお名前が入ったものは、かなりレア。とらやファンとしては見逃せないポイントでもある。

帰り道の露店で、お気に入りの酒粕を購入。

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我が家では粕汁にしたり、そのまま炙ってお砂糖を付けて頂く。甘酒用なら、大吟醸粕がおすすめ。

こちらの酒粕は他の蔵元と違い、フルーティーさが立っている。いつもはスーパーでだが…節分祭で手に入れると一層美味しくなっているように思う。

神社を出て、また裏道へ。聖護院門跡近くでお目当ての胡麻八つ橋を購入。ご家族で営んでいらっしゃるお店で、"おまけ"で、生八つ橋を頂いた。行事やお節句には、こういう昔からある素朴なお菓子が恋しくなる。

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八つ橋のニッキの風味が口に広がりながら、

帰路に着いた。

お札を貼り替え、粕汁を作り、お豆をまいて。

京都の春を迎えていく。

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